何故国語から始めることが重要なのか
「何から始めても同じじゃん」
「得意教科からじゃだめなの?」
と思う方が多いかもしれません。しかしながら、国語から勉強した方が後々他の教科に対しても効率よく勉強できちゃったりします。その原因を解説いたします。
まず、全ての教科において共通しているのは、教科書や問題などには、必ず文章が存在しているということです。これは、教科書や問題のみではなく、新聞、本、資料などあらゆる書類関係では必ず存在しています。つまり、専門的な用語を学習する前に、文章を見て知恵を付けるための基礎的な読解力を身につけなければなりません。
例えば、小学1年生の教科書があるとします。小学1年生の教科書は、小学1年生でも読解できるように作られています。習っていない漢字は文章中に使用されず、言葉も難しくありません。ここから学年が上がるにつれ、全ての教科書の文章のレベルも上がっていきます。そのため、小学6年生の教科書は、一般的な小学6年生くらいの知識がある人であれば学ぶことができるように作られています。つまり、一般的な小学6年生以上の読解力がなければ、小学6年生を対象にしている教科書は読解しにくいといえるわけです。そこに気が付かないまま成長してしまうと、中高生くらいの教科書を読解することがとても困難になり、自分は勉強ができない人だと自分で決めつけてしまうわけです。そうなってしまえば、大人になったときはほとんどの文章を読解できるはずがありません。逆に言えば、国語を勉強して読解力を身に着ければ、全ての教科書や書類において読み解く効率が劇的に良くなるのです。
では、実際にどうすればよいのかを解説いたします。
学習手順
Step1 国語の文章問題をとにかく解く
最初にすることは、国語の文章問題をひたすら解くことです。これは、今習っている範囲ではなく、できなくなっているところまで戻る必要があります。また、漢字や古典を勉強するのではなく、現代文の文章問題を解くことです。
「漢字は勉強しなくてもいいの?」と思う方もいるかもしれませんが、今は文章を読む力が必要なので、漢字はとりあえず読みだけで大丈夫です。文章問題で分からない漢字があれば、それを調べて読めるようにしましょう。さらに、文章中に分からない言葉が出てきたら、国語辞典やインターネットで言葉の意味を調べましょう。この、文章問題を解きながら、分からないことがあれば必ず調べるということが重要です。
自分の今現在の学年まで一通り解けるようになったら、他の教科を学習しながら次に進みましょう。
Step2 本をたくさん読む
文章問題が解けるようになってきたら、次は本をたくさん読むことが重要です。
今までは、国語の教科書に載っている文章しか読んでいなかったかと思います。これでは、選ばれた文章の形しか身についていません。そのため、様々な作者の本を読むことによって、様々な人の文章の特徴が身についてくるかと思います。分かりやすい文章を書くにはどうすればよいか。興味をそそられる文章はどのような文章なのか。様々な本を読むことによって自然と身につきます。また、ここでも分からない漢字や言葉は調べてください。日々調べる癖をつけることが大切です。
ここまで出来れば読解力がある程度身についているかと思います。それでもまだ読解力を身に着けたい方は次のステップもご覧ください。
Step3 作文を書いて他の人に見せる
最後は、自分で作文を書いて他の人に見てもらうことです。ただし、他の人なら誰でもいいということではありません。ここでは文章能力に長けている人に作文を見てもらうのがベストです。なるべく一人に見せるのではなく複数の人に見せること。文章を見てもらい、文章がおかしくないか厳しくチェックしてもらいましょう。厳しくチェックしてもらい、文章を書きなおすことを繰り返すことでさらに力が身についていきます。
これらを行うことで、全教科を学ぶ効率が格段と上がっていきます。学ぶ時間は長くなると思いますが、急がば回れです。他の教科から勉強したいという気持ちも分かりますが、そこは堪えてまずは国語の文章問題を解けるようになりましょう。
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